キム・ヨンテ(金 庸太)
1967年東京生まれ。13歳よりギターを始め、大谷 環、尾尻雅弘、福田進一に師事。
93年名古屋ギターコンクール、94年スペインギターコンクールにおいて
第1位受賞。
95年にフランスに留学。
パリ・エコールノルマル音楽院にてアルベルト・ポンセに師事。
97年、同音楽院ギター科を審査員全員一致の第1位で修了。
98年、同音楽院の演奏家ディプロマを審査員全員一致の首席で取得。
同年ベルギーに移り、王立アントワープ音楽院スペシャライズコース
に在籍、ローランド・ブロックスの下で研鑽を積む。
その間、ギターをアルバロ・ピエッリ、ジェラール・ヴェルバに師事、
アナリーゼをナルシス・ボネに師事しヨーロッパ各地で演奏活動を行う。
2000年に帰国。ソロ、タンゴトリオのコンサート、ラジオや映画音楽の
録音参加、ギターフェスティバルの企画運営など幅広く活動中。
2006年10月に発表したソロCD「ヴァリエ2内なる想い」、
2017年6月にKING RECORDS よりリリースされた2枚目のソロCD
「ギタロマニーの凱旋」は共にレコード芸術誌において特選盤に選ばれる。
後進の指導にも定評があり、現在、聖徳大学、現代ギター社GG学院、
村治ギター早期才能教室で講師を務め、数々のコンクールで優勝者を輩出、
優秀なギタリストを育成している。
*写真:満田 聡
金 庸太(キム・ヨンテ)日本アポヤンド研究開発機構・アルアイレ対策室長。
昭和42年荒川区に生まれる。区立西日暮里保育園第一期生(多分)。物心がついた頃に住んでいたのは西日暮里。その後三河島に移り住み、何故か一気に言葉遣いが悪くなる。その後さらに西尾久と荒川区内を転々と移り住む。この頃から独学でギターを始め、アリスなどの「ニューミュージック」に夢中になる。「モーリス買ってスーパースター」になりたかったのに、ギター購入の際に楽器屋に一緒にきてくれた親戚の兄貴(クラシックギター経験者)が有無を言わせず強引に「ピックガードが付いていないダサい」クラシックギターを選ぶ(これがモーリスであったならば今頃はスーパースターは無理でも、カタギにはなっていたはず)。中学時代は卓球部に所属、並行して近所の新堀ギターでクラシックギターも習い始める。この頃、凄惨な兄弟ゲンカの末にやっと自分用の音楽再生機(レコード・カセット・ラジオ一体型のモジュラーステレオ)を買ってもらい、生まれて初めて買ったLPレコードが松山千春の「木枯らしに抱かれて」、そして2枚目が山下和仁の「展覧会の絵」という少年時代を過ごす。卓球では在日朝鮮学校の関東大会で個人戦優勝、全国大会では主将として団体2位という結果を残すも、高校からはギターに専念、コンクールにも挑戦し、その後あんなことやこんなこと(大学受験失敗、ビル清掃、食材の配達ドライバー、キムチ屋、ヨーロッパ留学などなど)がいろいろとぐちゃぐちゃあって、現在に至る。