2021年9月5日、緊急事態宣言が出ている中、今年もサイタマ国内ギターフェスティバルが行われた。
こんな時期だから規模を縮小して・・・ということはまったくなく、むしろパワーアップして開催。
演奏者も増えて、展示製作家も5名に。
11時半開演で、終わったのはなんと19時過ぎ!!長すぎではあるが最初から最後まで観てくれた方々が多くてうれしい限りであった。
開演間もなくステージに浮かび上がったのは真っ暗な夜道でひたすら縄跳びをする蕨のミスターロンリー・左村祐樹の動画。
もちろん舞台袖で出番直前の左村氏は初めてこのことを知り、動揺を隠せない。
初参加でいきなり洗礼を受けた左村氏ではあったが、さすが百戦錬磨の鉄人ギタリスト、さらに徹夜明けであったにもかかわらず、落ち着いたトークと美しい音でソロを演奏。
しかしそんな鉄人に更なる試練が。
助太刀をするはずの師、金庸太がまさかの打ち合わせと違う演奏。
繰り返しでパートを入れ替えるはずがそのまま同じパートを引き続けた。聴衆にはまるで左村氏がミスをしたように聴こえたであろう。しかもパートの入れ替えを提案したのは金庸太本人である。日本ギター史に残る裏切り行為として後世まで語り継がれるであろう。
ほとんど打ち合わせなしで、舞台に上げられた何の罪もない生徒たち。
「真面目にギターを作ってきたのにこんな目に合うなんて・・・」
そう思っている生徒たちに世の中の不条理について語りかけるキムパチ先生。
もちろん「あれ」に寄せようとしているんだけど何かが少しずつビミョーに全部違う感じのキムパチ先生。
構わず、今後の彼らのキャリアに泥を塗り続けるキムパチ先生。
「7弦ギターを作ってきた」という理不尽な理由で、大勢のお客さんの前で、キムパチ先生に立たされる小林良輔くん。
それにしても、立たされ方があまりにも様になっているのには驚いた。
過去に散々立たされたキャリアを感じさせる。
小中学生用の「正しい立たされ方」として標本にしたいほどだ。(続く)