出演者も決まり、コロナもなんとなく落ち着いた(?)ので、これから宣伝開始!と思った時点で、すでに本番まで2カ月を切っていた。
なにから手を付けて良いのやら、キンツマ代表と私はしばらくは右往左往して家の中をクルクル回っていただけであったが、キンツマ代表は重い腰を上げて、SNS用のチラシを作り、宣伝用の動画も製作した。
私はそれらを使いFacebookやらTwitter、インスタグラムで宣伝し、ウェブサイトにも専用ページを作った。
チラシは配布させてもらえそうなコンサートが全然ないので印刷はやめた。
そして本番一週間前には、ギターショップメディア・カームさんの粋な計らいで、生配信ライブに出演、大いに宣伝させていただいたのであった。
せっかくのYouTubeチャンネル登録者数1000人達成記念イベントにギター界のダークサイトからゲストを呼んでしまったメディア・カームさん・・・きっといつか良いことがあるような気がします。これに懲りずにまた呼んでくださ~い!
残り一週間を切って、もう打つ手は全部打ったが予約数は少ない・・・このままでは、ありえないほどのソーシャルディスタンスを保てるであろう。
3密には程遠い状態になってしまう。
もしかしたら、当日、サイタマ県内で一番安全な場所になるのかもしれない・・・。
そんな不安を一切持つはずもないキンツマ率いるオフィスウマジンアーチストたちは毎夏恒例の山中湖への合宿に出かけた。
合宿では練習だけではなく、社会の様々な問題について、アーチストたちが夜を徹して議論していた。
今回の主なテーマは、「日本蕎麦に替え玉システムは存在し得るのか?」
であった。
いきさつはこうである。
昼に天ぷらそばを頼んで、300円の替え玉を注文したら、蕎麦と天ぷらを同じツユで食べるので全然足りなかった。不幸にして、この店のツユは決して濃い目のツユでもなかった。お代わりを頼んだら有料だと言う。
普通なら躊躇するところだが、ツユをつけない蕎麦を食べるのは厳しい。
せっかくだからと頼んだら会計の時にツユが350円だった。
替え玉が300円で、ツユが350円。ちなみにこの店のもり蕎麦の値段は680円である。
この社会の秩序を揺るがしかねない問題にアーチストたちは練習そっちのけで、それぞれ熱弁をふるったのであった。
ようやく練習を始めてもキンちゃんシャンソンショーとは全く関係ないことにほぼ全精力を注いだ意義深い合宿であった。(続く)